こんにちは。まっしゅぽてとです。
前回に引き続き、妊活について書いていきたいと思います。
前回は社会的な問題として妊活を考えてみましたが、今回は生物学的な問題として妊活を考えてみました。
1。できるだけ長く子供と一緒にいるために、どうバースコントロールをするべきか?
2.ピルを服用しているが、どうバースコントロールをすればよいか?
この2つが気になるところでした。
1.できるだけ長く子供と一緒にいるために、どうバースコントロールをするべきか?
結婚して、具体的に「いつ子供を作ろう?」と考えたとき、頭をよぎるのは保育園のことです。
子供が産まれてからはできるだけ職場復帰を遅らせて、できるだけ子育てに専念したいと思いました。
ですが、現実問題として、一番保育園に入園しやすいのは4月です。
これは保育園が常に満員状態で、年長が卒園する4月にほとんどの入園者が決まるという待機児童大国ならではの問題のせいです。
更に、基本的に1歳児枠は熾烈な争いが繰り広げられるのに対し、0歳児枠は比較的入りやすかったりします。
(これは法で定められた育休延長可能時期が1歳半になるまでだということと関連していると思います)
※ただ、0歳児枠も当然厳しい競争下にあります。
5月に生まれた子と、翌年の1月に生まれた子の場合、同じ0歳児クラスに入園申し込みをしても、4月入園時には月齢9ヶ月と3ヶ月という結果になります。
この差は非常に大きいと思いました。
ウェブコラムでも読んだことがありますが、ワーキングママの中にはバースコントロールをする人もいるそうです。
つまり、なるべく育休を長く取れるよう、出産時期を調整しているというのです。
確かにそれは良いかも…。
そこで、私はどう考えれば良いのか、実際に役所へ行って話を聞いてみることにしました。
自治体にもよると思いますが、街の保育園の入園事情はどうなのか?一番良いのは役所へ行って聞くことだと思います。
私がまずメールで問い合わせたところ、
なんと住所から近くの保育園を割り出し、「何点の人が入園しています」という旨のメールが届きました。
これは期待できそう…とアポ取っていそいそと役所へ向かいました。
その時の訪問について、有給を取っておきたかったので、会社の夏期休暇を利用しました。
○話を聞いて分かったこと
入園決定率の高い地域で住み始めたのですが、そこでもやはり「駅近」保育園は大人気で、40点満点(両親ともフルタイム勤務)の中で競っているようでした。
もう基本的に40点満点同士の戦いといった様相でした。
ただ、駅から離れると30点台(つまりフルタイム以外)でも入れそうなところがちらほら……。
そして役所の人から「あなたの条件だったら、0歳児なら入れる可能性が高いけれど、1歳児になると厳しい戦いになるかもしれない」と言われました。
そもそも、人気園の中には1歳の募集枠がそもそもない園もありました。
結論として、「産む時期は考えよう」と決めました。
もちろん授かり物なので完璧にはいかないと思いますが、無策でいるよりはマシだと思ったわけです。
①子供は受精から何週目に産まれることが多いのか?
一般的に子供が産まれるのは受精日から十月十日と言います。
週数で言うと40週目です。
インターネットで予定日を調べると、大抵40週1日目が出てくると思いますし、産婦人科でも出産予定日として使用されます。
しかし、調べてみると実際に一番出生数が多いのは39週目の週だったりします。
「お医者さんは教えてくれない妊娠・出産の常識ウソ・ホント」Emily Oster著、土方奈美訳
この本に載っているアメリカ出生詳細ファイル(2008 US Natality Detail Files)の原典を辿ってみると、
2014年の最新バージョンがあったので早速見てみました。
中身から抜粋するとこんな感じです。
ボリュームゾーンは39週目なんですね。
そして36週未満という早産児は約10%程度いることにちょっと怯えつつ。
まあ、今回この数値(早産のケース)は鑑みずにいこうと思います。
②健康な夫婦が妊活を始めると、大体どれくらいで妊娠できるのか?
「不妊症」の定義は1年間性交渉をしても子供を授からない状態のことを言います。
が、不妊症でも何でもない健康な夫婦は大体どのくらいの確率で妊娠できるのでしょうか?
そして、私のように、避妊目的で低用量ピルを常用している人はどう考えればいいのでしょうか?
それらの答えは、前述の「妊娠・出産の常識ウソ・ホント」にありました。
・まず、平均妊娠周期は3.5周期目だそうです。
つまり月経周期にもよりますが平均としては約3ヶ月強程度でご懐妊というわけのようです。
(これは書籍を辿って個人的に原典に当たりました。紹介した書籍には記載がありません)
(I.Wiegratz et al., "Fertility After Discontinuation of Treatment with an Oral Contracetive Contraining 30 Mg of Ethinyl Estradiol and 2 Mg of Dienogest," fertility and sterility 85, no.6(2006):1812-19)
・ピルを飲んでいる場合、飲むのをやめたその月に正常な月経周期が戻る確率は60%だそうです。
そしてその調査の被験者が全員、9ヶ月以内には正常な月経周期を取り戻したそうです。
いずれも、ドイツの研究結果です。(C.Gnoth et al., "Cycle Characteristics After Discontinuation of Oral Contraceptives," Gynecological Endocrinology 16, no.4 (2002):307-17)
また、先ほどの研究ですが、ピルをやめたばかりの女性について、やめてから3ヶ月は妊娠確率が有意にやや低いですが、1年間で見るとその差は消えたそうです。(I.Wiegratz et al., "Fertility After Discontinuation of Treatment with an Oral Contracetive Contraining 30 Mg of Ethinyl Estradiol and 2 Mg of Dienogest," fertility and sterility 85, no.6(2006):1812-19)
以上を鑑み、いつ頃から妊活を始めれば良いのかシミュレーターを作ってみました。
まず場合によりますが、基本的に42週目を超えたら誘発分娩をしようと決めました。
実際、42週目を超えると胎児へのリスクが高まるという科学的根拠もあるそうです。
さらに、35週未満に子供が産まれる可能性は考慮しないことにしました。
それと確率を照らしあわせて夫と話し合いましたが、
7月の下旬頃から妊活を始め、12月までに授からなかったら来年を狙う…という方向で決着しました。
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